ジュニア日本代表候補で、プレミアリーグのPFUへ加入が内定した須磨ノ浦高の有田妃奈乃

  
  須磨ノ浦高のJr.日本代表候補

 

 須磨ノ浦高バレーボール部で3年連続全国高校総体に出場し、女子のジュニア日本代表候補にも名を連ねるウィングスパイカー有田妃奈乃(18)が、今季初めて国内最高峰のプレミアリーグに昇格して戦ったPFUに加入する。背番号は「1」に決まり、「新人らしく、最後まで元気よくボールを追い掛け、チームの雰囲気を上げたい」と意気込む。(小川康介)
               
 

 福岡県出身の有田は中学1年生の夏に姫路市立書写中に転校後、バレーボールを始めた。当時、身長は174㌢ほどあり、周囲に勧められたのがきっかけ。元々少年野球などをしていて運動能力も高く、3年生時には兵庫選抜に選ばれた。
 高校では1年生時にミドルブロッカーとしてブロックを磨き、全日本高校選手権(春高バレー)出場にも貢献した。180㌢の高さを生かしたスパイクはもちろん、相手の攻撃を読む感覚や堅実なレシーブも持ち味だ。
 「一回で定食3人前ぐらいの量を食べる」(小笠原仁監督)ほど食欲は旺盛だが、57㌔の細身で、体づくりとパワーアップが課題。長く日の丸を背負ってきた木村沙織(東レ)の、苦しい場面で1点を奪う気迫や、自らを犠牲にしてレシーブする姿に心動かされ、精神面でも成長を誓う。
 
PFUは、今季のレギュラーラウンドで8位となり、3月の入れ替え戦にまわる。有田はチームのプレミアムリーグ残留を祈りながら「(目標の)東京五輪出場も、まずはPFUで活躍してアピールしないとチャンスはない」と決意を胸に新たな一歩を踏み出す。