リオデジャネイロ五輪のバレーボール女子で40年ぶりの金メダル獲得を目指す日本代表の真鍋政義監督(52)=姫路市出身=を、同じ兵庫出身のスタッフが支えている。マネージャーの宮崎さとみさん(38)=神戸市北区出身=と、オフェンス担当コーチの水野秀一さん(35)=姫路市出身=。2人は「最高の結果を残せるように」と役割を全うする。
               
                 

 神戸出身  宮崎さんは日本代表に携わって8年目で、28年ぶりに銅メダルを手にした前回のロンドン五輪も経験した。練習への関係者の出入りや取材の調整のほか、遠征や合宿などで選手たちに生活指導をすることもあり、「今は選手にとってお姉さんのような存在」(真鍋監督)と頼られている。
 強豪の須磨ノ浦高で活躍し、1995年の阪神・淡路大震災時は主将。家屋の下敷きになって亡くなった神戸市内の女子中学生が同校を志望していたと聞き、遺族を訪ね、寄せ書きしたユニホームを贈った。武庫川女子大で競技を続け、久光製薬(練習拠点・神戸市)でマネージャーとなって以降も、バレーボールに携わる幸せと責任をかみしめてきた。 日本代表1年目の初の国際大会で、メンバー表の提出を忘れる大失敗をした。幸い試合は続行され、チームもロシアに勝利。真鍋監督は「いいやないか、勝ったんやから。もうこういうミスはしないだろう」と一切怒らず、宮崎さんは「この人が監督をやっている限りは、ついていこう」と決心した。
 ロンドン五輪では銅メダルにも「自分には何ができたかな」と冷静だったといい「だからまだ続けているのかも」と宮崎さん。「私の仕事は選手をコートに送り出すまで。リオで良い結果を残すため全力でサポートする」と〝妹たち″の活躍を祈る。